サラリーマン時代と同じ業界で起業しても失敗する?!

起業学院の会員さんから質問がありました。
こんばんは!今、会社員ですが、起業することは決めています。
ただ、ジャンルを決めかねています。
自分に深い専門的知識も今はありません。
前に住んでいた関西の地域でやりたいと、場所だけは決まっています。
そこで、自分の出来る事と地域で必要とされていることを探るため、商工会議所に相談に行こうと思うのですが、他にどんなやり方があるのでしょうか?
あと、もう少し定まってきたら、アマガサ教頭に起業相談をさせていただきたいと思っています。
ご質問ありがとうございます。
まだどの方向で起業したいかを決めていない段階ですね。
これから起業の準備を進めていく。
起業を考える多くのサラリーマンや会社員がこの状況だと思います。
起業に関する質問で、一番多いのも
「起業を考えているが、何から準備をすればいいのか?」ですからね。
経験のないことで起業するメリットとデメリット
多くの方は、会社員やサラリーマンの時に経験したことで起業します。
私自身も、サラリーマン時代に経験してきた業界で起業しました。
自分の経験があるものでしか、起業をイメージできなかったのです。
今もその事業は継続していますが、起業当初は全く頭になかったことも、現在事業として行っています。
また次に行う事業も、サラリーマン時代の経験とは全く違うものです。
■キミアキ校長の動画
にもあるように、本気になれば人はなんでもできるのかもしれません!
経験があるから成功できるのではないでしょう。
ですので、質問者さんのように何で起業するのか、自分の経験ベースで考えない、ゼロから考える起業も1つの方法です。
メリット
経験のある業界に対しては、大抵自分自身で固定概念があります。
そういった固定概念がなければ、業界の慣習をうちやぶり、同業他社が考えないようなことができるかもしれません。
また時代にマッチした事業を起こすことがとても大切だと思います。
デメリット
融資です。
経験のないことで起業する場合、日本政策金融公庫や保証協会付の融資がかなり厳しくなるでしょう。
要件の1つに
「現在お勤めの企業と同じ業種の事業を始める方」
と記載があります。
ただ、経験のない業界においても、準備次第では融資を勝ち取っている人もいます。
私の大学時代の友人は、飲食業を25店舗を経営しています。
彼は卒業後、30歳すぎるまで保険会社の営業マンでした。
そこから意を決して蕎麦屋をオープン。
現在は様々な業態の飲食業を経営し成功させています。
彼は実家が蕎麦屋でもなく、飲食の経験もありませんでした。
ではどうしたのか?
サラリーマンを退社後1年間、蕎麦屋に修行に入ったのです。
また、彼は大学時代、将来は飲食業を経営すると断言していました。
そのため、居酒屋で調理のアルバイトを4年間やっていたのです。
蕎麦屋を経営することが本気であることを、書類や面接でアピールすることで融資を勝ち取っているのです。
質問者様も今すぐでなくても構いません。
起業に向けて自己分析をしながら、
・自己資金でやるのか?
・融資を受けてやるのか?
・どれくらいの利益を取るビジネスなのか?
等々、様々な準備を進めながら検討するとよいと思います。
起業における大切なこと「需要」と「供給」
質問の
「自分の出来る事と地域で必要とされていることを探るため、商工会議所に相談に行こうと思うのですが、他にどんなやり方があるのでしょうか?」
・自分で出来る事
・地域で必要とされていること
これはもう少し硬くいうと
「需要」と「供給」をおっしゃっているのですね。
ビジネスを行う上で、とても大切な考え方です。
「需要」があるものを提供していかなければビジネスになりません。
現代はモノが溢れている時代。
そういう中で、世の中で何が必要とされているかを考えていくことはとても大切です。
私自身もいつも考えていることです。
起業準備の最初の段階で、商工会議所に相談に行くのもよいと思います。
ただ、あくまでも起業の全体像をつかむレベルでいいすね。
士業の方が話す手続き等の内容は、起業準備には役には立ちますが、経営には役に立ちません。
商工会議所の話や主催する創業セミナーの話は、
「間違いではない」
「勉強になる」
でも、リアルでないんです。
商工会議所としては、起業する人を増やしたい。
でも、あまり起業の実態をあまりにリアルに伝えると、起業するひとが減ってしまいます。
どうしてもうわべの話が多くなります。
まして商工会議所の職員さんは起業しているわけではありませんから。
起業って、もっともっとリアルなことを学んでいくべきだと私は思います。
頑張ってくださいね!!
準備が進んだら個別相談受けてください。